【実装】browser-use v2 CLIをClaude Codeに統合してブラウザ自動操作を実現する

この記事でわかること
- browser-use を Claude Code に統合する3つの方式と、CLI を選んだ理由
- 「サイトを確認して」の一言で全ページを巡回させる実際の手順
- ダークモード切替や検索フォームなど、操作を伴うテストの書き方
Claude Code インストール済み / Python 3.11 以上 / uv。なおこの記事のコマンド例は browser-use CLI v2 時点のものです(CLI 3.0 での変更点は本文冒頭の注記を参照)
この記事は v2 時点の内容です。2026年1月の CLI 3.0 で、操作モデルそのものが変わりました。
- 固定のアクション群(
open/state/click <index>)から、エージェントが Python を直接書いて実行する方式へ(Browser Harness) - スキル登録はこの記事の
curlではなくbrowser-use skill installコマンドで行います(Claude Code / Codex / Cursor / Gemini などに対応)
以下のコマンド例は v2 のものとして読んでください。一方で、「デプロイ後の全ページをエージェントに巡回させる」という使い方自体は v3 でもそのまま通用します(むしろ Python を書ける分、柔軟になっています)。
はじめに
AIエージェントにブラウザ操作を任せたい場面は増えています。デプロイ後の動作確認、フォーム入力テスト、スクリーンショット取得など、手作業でやっていた作業をClaude Codeに委任できたら効率的です。
browser-use v2は「Make websites accessible for AI agents」をコンセプトに、AIエージェントがWebサイトを自動操作できるオープンソースツールです。CLI、MCPサーバー、Claude Codeスキルなど多彩な統合方法を提供しています。
この記事では、CLI方式でClaude Codeに統合し、実際にブログサイト全ページの動作確認を自動化した実践例を紹介します。
browser-use v2 の統合方式
browser-useをClaude Codeで使うには3つの方法があります。
| 方式 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| Cloud MCPサーバー | 有料(API Key必要) | セットアップが簡単、クラウドでブラウザ実行 |
| ローカルMCPサーバー | 無料(LLM API費用のみ) | ローカルでブラウザ実行、MCP経由で操作 |
| CLIスキル | 無料(LLM API費用のみ) | 最も軽量、bashコマンドで直接操作 |
CLI方式が最も軽量で、追加のAPIキーも不要なため、今回はこの方式を採用します。
セットアップ手順
1. browser-use CLIのインストール
uvのグローバルツールとしてインストールします。
uv tool install 'browser-use[cli]'これで browser-use、bu、browser、browseruse の4つのエイリアスが使えるようになります。
2. Chromiumのインストール
browser-useが使うヘッドレスChromiumをインストールします。
browser-use installPlaywright経由でChromiumがダウンロードされます(約160MB)。
3. インストールの確認
browser-use doctor以下のように表示されればOKです。
Diagnostics:
✓ package: browser-use
✓ browser: Browser profile available
○ api_key: No API key configured # CLIローカル利用には不要
○ cloudflared: Not available # トンネル機能未使用なら不要
✓ network: Network connectivity OKapi_key と cloudflared は CLIローカル利用では不要なので、警告が出ていても問題ありません。
4. Claude Codeスキルとして登録
browser-use公式が提供するスキルファイルをダウンロードします。
mkdir -p ~/.claude/skills/browser-use
curl -sL -o ~/.claude/skills/browser-use/SKILL.md \
https://raw.githubusercontent.com/browser-use/browser-use/main/skills/browser-use/SKILL.mdこれだけで完了です。Claude Codeが「ブラウザで確認して」「サイトを開いて」などの指示を受けると、自動的にこのスキルが使われます。
CLIの基本コマンド
ワークフロー
browser-use CLIの基本的な操作フローは以下の通りです。
flowchart TD
A[browser-use open URL] --> B[browser-use state]
B --> C{操作対象を特定}
C --> D[browser-use click index]
C --> E[browser-use input index text]
C --> F[browser-use scroll down]
D --> G[browser-use screenshot]
E --> G
F --> B
G --> H{完了?}
H -->|No| B
H -->|Yes| I[browser-use close]
主要コマンド一覧
| コマンド | 説明 |
|---|---|
browser-use open <url> |
ページを開く |
browser-use state |
操作可能な要素をインデックス付きで表示 |
browser-use click <index> |
要素をクリック |
browser-use input <index> "text" |
要素にテキスト入力 |
browser-use screenshot [path] |
スクリーンショットを取得 |
browser-use scroll down/up |
スクロール |
browser-use eval "js code" |
JavaScript実行 |
browser-use get text <index> |
要素のテキストを取得 |
browser-use wait text "text" |
テキストが表示されるまで待機 |
browser-use close |
セッション終了 |
ブラウザモード
browser-use open <url> # ヘッドレス(デフォルト)
browser-use --headed open <url> # ウィンドウ表示(デバッグ用)
browser-use --profile "Default" open <url> # Chrome実ブラウザ(ログイン済み状態)
browser-use --connect open <url> # 既存Chromeに接続--headed をつけるとブラウザウィンドウが表示されるので、動作確認時に便利です。--profile を使えばChromeの既存プロファイル(ログイン済みCookieなど)をそのまま使えます。
実践:ブログサイト全ページ自動巡回テスト
実際にブログサイトの全ページを自動巡回して動作確認を行った例を紹介します。「全てのページを見に行って動作確認して」と指示しただけで、Claude Codeが自律的に以下を実行しました。
確認対象
- トップページ(スクロールで全体確認)
- ブログ一覧(ページネーション)
- 記事詳細ページ(本文レンダリング含む)
- カテゴリページ
- タグページ
- アーカイブページ
- 検索ページ(実際の検索実行含む)
- Aboutページ
- ダークモード切替
トップページの確認
ページを開いてスクリーンショットを取得、スクロールで全体を確認します。
browser-use open https://example.com && browser-use screenshot /tmp/home.png
browser-use scroll down --amount 800 && browser-use screenshot /tmp/home2.png要素の動的な取得と操作
state コマンドで操作可能な要素をインデックス付きで取得し、そのインデックスを使って操作します。
browser-use state
# 出力例:
# [29]<a /> kt-tech.blog
# [30]<a /> Home
# [31]<a /> Blog
# [770]<a /> トラブルシューティング 18記事インデックスを使って操作します。
browser-use click 770JavaScriptでURLを一括取得
eval コマンドでJavaScriptを直接実行し、ページ内のリンクを効率的に収集できます。
browser-use eval "Array.from(document.querySelectorAll('a')).filter(a => a.href.includes('/tags/')).map(a => a.href).slice(0, 5)"
# 出力: ['https://example.com/tags/react', 'https://example.com/tags/typescript', ...]ダークモード切替テスト
テーマ切替ボタンの操作もインデックスベースで行えます。
# テーマ切替ボタンを探す
browser-use state | grep "Toggle theme"
# [2878]<button id=radix-:Rsjlb: ... /> Toggle themeボタンをクリックしてメニューを開き、ダークモードを選択します。
browser-use click 2878
browser-use state | grep "Dark"
# [3409]<div role=menuitem /> Dark
browser-use click 3409
browser-use screenshot /tmp/dark.png検索機能のテスト
フォーム入力と送信も自動化できます。
browser-use open https://example.com/searches
browser-use input 4 "Next.js"
browser-use keys "Enter"
browser-use wait selector "article" --timeout 10000
browser-use screenshot /tmp/search_result.pngセッション管理
複数のセッションを使い分けて並行作業も可能です。
browser-use open https://example.com # メインセッション
browser-use --session search open https://example.com/searches # 別セッション
browser-use sessions # セッション一覧
browser-use close --all # 全セッション終了今回の巡回テスト結果
全ページを巡回した結果、すべて正常に動作していることを確認できました。
| ページ | ステータス |
|---|---|
| トップページ | OK |
| ブログ一覧(ページネーション) | OK |
| 記事詳細 | OK |
| カテゴリページ | OK |
| タグページ | OK |
| アーカイブページ | OK |
| 検索ページ(検索実行含む) | OK |
| Aboutページ | OK |
| ダークモード切替 | OK |
1回の「動作確認して」の指示で、約10ページの巡回、スクリーンショット取得、フォーム入力テスト、ダークモード切替確認が自動実行されました。
Tips: browser-use CLIを使いこなすコツ
1. 必ず state を先に実行する
操作対象の要素インデックスは毎回変わるため、操作前に必ず state で最新のインデックスを取得しましょう。
2. --headed でデバッグ
ヘッドレスで意図通り動かない場合は --headed をつけてブラウザウィンドウを表示し、視覚的に確認しましょう。
3. eval で複雑な操作を効率化
DOMの一括取得やページ内のURL収集など、eval でJavaScriptを直接実行すると効率的です。
4. コマンドチェーンを活用
依存関係のないコマンドは && でチェーンすると高速です。
browser-use open https://example.com && browser-use screenshot /tmp/page.png5. Cookie管理でログイン状態を保持
認証が必要なサイトには --profile か Cookie管理コマンドを使います。
browser-use --profile "Default" open https://github.com # ログイン済みプロファイルを使用
browser-use cookies export cookies.json # Cookie保存
browser-use cookies import cookies.json # Cookie復元トラブルシューティング
| 症状 | 対処法 |
|---|---|
| ブラウザが起動しない | browser-use close → 再試行 |
| 要素が見つからない | browser-use scroll down → state で再確認 |
| Playwright MCPと競合 | Chromeが起動中だとPlaywright MCPが起動失敗する。セッション終了後に使う |
| 診断したい | browser-use doctor で環境チェック |
参考リンク
- browser-use(GitHub)
- browser-use ドキュメント
- CLI 3.0 のリリースノート(操作モデルの変更点)
- Claude Code: Skills
- ブラウザ自動操作でファイルを集めるときの落とし穴集(別記事)
まとめ
- browser-use v2 CLIは無料でClaude Codeに統合でき、ブラウザ自動操作を実現する
- セットアップは
uv tool install→browser-use install→ スキルファイル配置の3ステップ stateでインデックス取得 →click/inputで操作の基本フローを覚えれば多様なテストが可能- デプロイ後の全ページ巡回、ダークモード確認、検索テストなどの手作業を大幅に効率化できる
- 「動作確認して」の一言でClaude Codeが自律的にサイト全体を巡回してくれる
更新履歴
- コードブロックの言語指定を plain text / javascript から text / bash に修正。参考リンクの URL 重複表記をタイトル付きに整理し、関連記事を追加。誤字を修正(冗頭→冒頭)。「この記事でわかること」「対象読者」「前提条件」を概要プロパティへ移動。
- browser-use CLI 3.0 で操作モデルが変わった点を冒頭に注記。Claude Code ドキュメントのリンクを現行の URL に修正

